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社内活動社員インタビュー

社員インタビュー「BIM作業について」前編

現場でBIM作業をしている社員の皆さんにその実情についてインタビューしました!

その模様をお知らせします (7/26 事務所会議室にて)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容:

1,BIMを使い始めてどのくらい経ったか

2,担当図面

3,作業規模(BIMを使用している人数やエリア範囲)

4,BIMデータ(3Dデータ)を現場内でどのように利用しているか

_____________________________

5,2DCADと比べて使いやすいと感じた点

6,BIMの良い点、悪い点

7,苦労していること気を付けていること等

8,これから使い始める人へのアドバイス

※前編はタイトル1~4を掲載します

 

(BIM作業社員=Y、O)

1,BIMを使い始めてどのくらい経ったか

司会:お疲れ様です。本日はBIM作業についてお二人にお話を伺いたいと思います。
よろしくお願いします。
それではまず一番目のBIMを使い始めてどのくらい経ったか
また、どうやって使えるようになったかを教えてください。
Yさんいかがでしょうか?

Y:私はArchiCADを使い始めて2年2か月たちました。
最初は事務所で始めましたが現場に出てからはArchiCADしか使っていなくて、
詳しい人に何度も聞いて教えてもらっています。

司会:詳しい人というのはサポートの方ですか?それとも現場の詳しい方ですか?

Y:現場のBIMマネージャーの方が一番詳しいのでいろいろ聞いてお世話になっています。

司会:ありがとうございます。Oさんはいかがですか。

O:最初は青山の現場で始めました。もともとBIMのモデル現場になる予定だった為
支店の方がこまめに顔を出してくれていたのでその方に聞いたり、後は実践で叩き込むしかありませんでした。
使い始めてからは3年3ヶ月位かと思います。

司会:使い始めてから良くなった事とかカスタマイズされたことはありますか?
またアドオンソフトが配信されたりとかはないでしょうか?

O:実感できることは特にないですね。

YA:バージョンアップはされてますよね それでもあまり実感ないですか?

O:Ver20を使っていて新しくできることが増えたとは思うのですが、思い通りにいかないことも多く、
それを使ってできるような作業も中途半端になってしまっている状況です。

 

2,担当図面

司会:では2番目の現場で担当している図面を教えてください。

Y:躯体図の床伏図を担当しています。平詳は2DCADです
事務所に居た時には少しやっていましたが現場に出てからは時間が掛り過ぎる為(平詳までやるのは)なかなか難しいです。

O:最初の現場では躯体図も平詳も作図してました。
今は主に平詳を担当していますが、躯体図も並行して作業しています。
それと色分け図などもArchiCADで作成していますが、結局加筆することが多く、
2DCADで作成してもあまり変わらないかもしれません。

 

3,作業規模(BIMを使用している人数やエリア範囲)

司会:では3番目の現場での作業規模 何人くらいでどの程度のエリアを担当しているか教えてください。

Y:低層エリアだとメイン一人 後数人でブドウ棚鉄骨等を回しています。
床伏図の修正は私一人でやっています。低層エリアの平詳BIM担当は挫折したようです。
現場全体でいえば施工図が90人位いるうちの半数位はArchiCADを使って作業しています。

O:どこかのエリアは色分け図とかもBIMで作っていたかと思いますが、それはどこのエリアですか?

YA:A棟の基準階です。
一棟まるごとBIM化するとデータが重すぎてしまうので、エリアごとに分けて作っています。
作業性を考慮してデータを重ねたりはしていません。

司会:一度高スペックマシンでデータを重ねてヴューア(ソリブリとか)
で書き出したものを見るというのはやっていましたね。
やはり全部のデータを重ねてしまうと生データを見るというのは難しいようでした。
それではOさんはいかがでしょうか?

O:建物を地下階、低層階、基準階の3つに分けて作業していますが、
施工図までArchiCADでやっているのはスエヒロが担当している低層階だけです。
他のところはモデルまでをArchiCADで、詳細は2Dでやっています。
他の階との取合部分の整合がうまく取りきれず、低層階だけBIM化していてもあまり意味がないと感じることがあります。

 

4,BIMデータ(3Dデータ)を現場内でどのように利用しているか

司会:では4番目 現場ではどのように利用している、またはしていく予定か教えていただけますか?

Y:総合図の打合でソリブリを使って断面図をみたりしています。
それとごくまれに、現場担当者からここの断面はどうなっているのか聞かれたときに3Dで断面図を書きだして
送ったりしています。

司会:干渉チェックということでしょうか?

YA:そうですね。初期のころは総合図打合の中で3D化したものを見て活用していました。
躯体データを外部参照して仕上モデルを作り、それをソリブリで書出して設備データもくっつけて
納まっていないところなどをみんなで確認しました。
建築のデータが正確なので設備が間違った躯体で検討しているという事はなくなり精度が上がったと思います。

O:総合図で使っていますし先方への説明用にも使っています。
工事の方でBIMに詳しい人がいるのでその時に応じて作り込みをしてくれているようです。
またBIMマネージャー仕切りで施工計画にも活用しているようです。
現場の人もBIMを使いたいというので、BIMマネージャーと話して試行錯誤しているみたいです。

司会:図面だけではなく、現場が使ってくれないとメリットが出ないので、
コンクリートや鉄骨の数量を拾ってみたりとか現場が使い方を覚えてデータを活用して行かないと
本当の意味のメリットはないと思いますね。

YA:施工計画にも使っています。
BIMマネージャーがいじって施工手順とかやっているみたいです。
使えるように教えてはいるようですがまだ全員が使える状況にはなっていないようです。

司会:だんだんそういう風になってきているのですね。
全員が使える必要もないとは思うけれども、工事の方でも使える人がいてモデルをみせてくれたり
活用していってもらえるとモデルを作っている側もうれしいですよね。

YA:設計図が2Dというのも良くないですね。
スタート時点で施工図がBIM入力していたのでは遅いし、そこで意匠と構造のすり合せがあるのも問題。

O:手間が施工図ばっかりに来る感じがしますね。

司会:本当にそうですね。(一同うなずく)

→後編に続く

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