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スエヒロの社員があれこれアップしていきます

社員インタビュー

社員インタビュー

今年で、Hさんが定年を迎えられました。

節目ということもあり、Hさんのお仕事についてインタビューをさせて頂きました。

 

その前に!

社長とブログチームからプレゼントの贈呈です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ様でした!

Hさんには引き続きスエヒロを支えて頂けたらと思います!

 

 

気を取り直してインタビューに入ります。

 

【インタビュアー(以下K)】Hさん、今日はよろしくお願いします!まずは自己紹介をお願いします。

【Hさん】よろしくお願いします。平成7年にスエヒロに入社しました。今年で29年目です。生まれは築地の聖路加病院、高校までは茨城県にいて、大学はS女子大学の文学部でした。

【K】そこから建築の道へ?

【Hさん】大学を卒業してからは家具屋さんでインテリアコーディネーターを目指していたんですよ。でも結婚してすぐに退職することになり、その後改めて就職するためにCADの専門学校へ行くことにしました。手に職をつけたいというのもあって。当時の建築業界ではオートCADがまだ普及し始めたばかりで、手書きからオートCADに移行する過渡期でした。専門学校では機械系の図面を習っていましたが、インテリアや建築にも興味があったし、スエヒロに応募しました。CADができる人っていう募集だったんですよ。みんなにCADを教えてもらえませんか?建築はこちらで教えますからって。入社してからしばらくはパソコンの基礎から教えていました。 今のM部長とかK社長とかに。

【K】実際、入社してみてどうでしたか?

【Hさん】入社当初は、本当に何もわからなくて大変でしたね。CADは出来るけど、建築の基礎知識が全然なかったんです。最初の数年は修正作業を頼まれても、どこをどう動かすべきかが分からなくて。何もかもが初めてで、ひとつひとつ周りに聞きながら進めていました。

【K】最初はどんな現場を?

【Hさん】最初に担当したのは、お台場の某ビルでした。当時のO部長が担当していました。巨大なビルで、ロボットのような外観でした。入社当時、建築の知識がまだまだなくて全体像を把握出来ないままだったから、いま思うともったいないことしたなぁ。

【K】図面データのやり取りはどうしていたんですか?

【Hさん】まだメールでデータを送ることの出来ない時代だったので、フロッピーに保存して郵送していましたね。時間がない時は青焼きを焼いて、電車で現場に直接届けに行くなんてこともよくありました。

【K】現場の雰囲気はどうでしたか?

【Hさん】今と全く違いますね。3K(きつい、汚い、危険)のイメージそのものでした。雑然としていて、ダンボールを敷いて休憩している人もいました。まだまだ女性で施工図をやっている人が少なかったから、現場に業者の人が訪ねてきて、皆と同じく作業着を着ているのに事務員だと思われて…で、「図面の話はどなたにすればいいですか?」って言われて。そんな時代でした。女性が増えたのはここ10年ぐらいかなぁ。

【K】特に苦労したことは何ですか?

【Hさん】子育てとの両立は本当に大変でしたね。仕事に追われて子供の迎えに行けず、保育園の先生に怒られることもしばしばでしたし、当時の上司も子育てしている部下がいなかったので勝手が分からなくて、今だったらダメなようなことも沢山言われました。でも、会社も子育てしながら働く女性にどんな制度があればいいかとか意見を聞いてくれて、徐々に制度を整えてくれて、今では育児休暇やフレックス制度ができて。男女共に働く環境はすごく変化しましたね。

【K】特に思い出に残っている出来事はありますか?

【Hさん】1人で担当した小さい案件があったんですよ。 それこそ当時そのゼネコンで初めてのBIMを使った案件で、規模も丁度いいだろうということで。BIMの施工図用のパーツも何もない中でひとつひとつ必死にやって、私がダメなのか、本当に物量が多いのかも分からないから、実は今なら2,3人工かかるような仕事を1人でやっていたりして、本当に大変でした。でもその案件がグッドデザイン賞を取って。 設計の人から「ありがとう、ここはHさんの現場だよ」って言ってもらえて、それがすごく心に残っています。嬉しかったですね。

【K】仕事を通じて学んだ一番大切だと思うことを教えてください

【Hさん】やっぱり「思いやり」ですかね。誰かに図面を出す時、相手がこれをみてどう思うかなとか、相手の事を考える。そうしたら独りよがりな図面にはならないよね。あとは私自身が建築じゃないところから来ている人間だから、まず「自分が分かるための図面」を書く。そうすれば自分で説明が出来るようになるし、みんなも分かってくれる。分からないからって書ききらずに終わらせると、結局現場の人から聞かれたり、詳細図くださいって言われたりしますからね。

【K】スエヒロの良いところはどんなところだと思いますか?

【Hさん】色んな人がいるところだと思います。それに対して会社も柔軟なところ。ものづくりって色んな考えをミックスすることでより良いものが出来ると思っているから、色んな人がいてもいいんだと思うんだよね。好きなことや得意なことが違っても、出来ないこととか苦手なことがあっても、みんなで手分けすればいいし、色んな仕事の仕方があっていい。それが出来るのがスエヒロのいいところかなって思います。

【K】どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

【Hさん】やっぱり「建築が好き」な人ですね。建物を見たり、作ることに興味がある人。最初は誰でも初心者だけど、その興味や好奇心があると続けやすいと思います。あとは、やっぱり「人を思いやることができる人」。一人では出来ない仕事なので。だからこそ相手の立場を考えて、図面に向かうことが出来る人かな。

【K】最後に若手にむけてメッセージをお願いします。

【Hさん】この仕事って計画通りにいかないことが多いんですよ。だから「とにかくやってみる」って気持ちが大事だと思います。失敗することをみんなすごく恐れるんだけど、どんどん失敗したらいいと思う。失敗しないと覚えられないし、工夫もしようとしないし。どんどん思い切ってやって、どんどん間違えたらいい。意外と怒られないし、周りにフォローしてくれる人がちゃんといるから。あとは「仕事を楽しむ」こと。モチベーションがないと続かないですからね。大変なことがあっても、自分で小さな目標を立てて、それを達成することに喜びを感じていければ、次も頑張れるんです。例えば、今日はこれができた、これを上司に褒められたとかね。そういう小さな成功体験を積み重ねて楽しく仕事をしてほしいなと思いますね。

 

CADの分野でも働く女性としてもスエヒロの先駆けとしてご活躍されてきたHさん。その人となりから施工図業界の歴史まで、ここには書ききれないほどたくさん良いお話を聞かせて頂きました!ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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