スエヒロ設計事務所では、多くの海外出身の若手社員が働いています。
今回は、そんな海外出身社員のひとり、Hさんへのインタビューです。
Hさんは韓国出身来日6年目、そしてスエヒロ設計事務所には入社3年目です。
【略歴】
(S)まずはスエヒロ設計事務所に入社するまでの簡単な経歴を教えていただけますか。
(H)韓国で建築デザイン科の高校を卒業後、日本の専門学校の建築設計科で学び、卒業後スエヒロ設計事務所へ入社しました。
韓国は地震が少ないため建築はデザイン重視なのですが、近年小さな地震が起きるようになってきたため、地震が多い日本の建築物に興味を持ち、日本で直接学ぶことを決めました。
【業務について】
(S)入社していままで、どんな業務を行いましたか。印象に残っていることなどあれば教えてください。
(H)今まで、地上8階建てオフィスビルや、商業施設など様々な現場に関わらせていただいています。平面詳細図や部分詳細図、床伏図、押さえコン図など、多種多用な図面の作図を行いました。
初めてR階床伏図の作図を行った際、以前常駐した現場で上司に教えていただいたノウハウをしっかり生かし、側溝や梁のレベルを見ながら、どこにフカシが必要か自分で考えて作図を行うことができたことが印象に残っています。
(S)業務の中で、大変だったことや特に頑張ったことなどはありますか。
(H)やはり外国人として、新しい建築単語を覚えたり、現場での円滑なコミュニケーションが難しかったです。分からないことが積み重なって混乱しないよう、チェックリストを用意し、常に自分の作業内容などの整理をすることを心掛けました。
【職場環境について】
(S)職場の働きやすさはどうですか。
(H)最初は、自分が外国人であることが不安でしたが、会社の同僚は皆優しく仲も良いです。以前常駐していた現場については、赴任前は建築現場は結構冷たい雰囲気だと友人から聞いていて不安でしたが、実際は優しい人ばかりで安心して楽しく仕事ができたと思います。
(S)実際に現場を見ることはできましたか。
(H)常駐していた現場では先輩が、現場は実際見たほうがよく分かると言ってよく連れて行ってくださいました。実物を見る前と後で、より慎重さを持って作図作業するようになりました。
(S)入社してからコロナの影響はありましたか。
(H)周りの方がコロナでお休みされたり、テレワークで職場に不在の日などは、やはり作業を進めるためのコミュニケーションが少し滞る印象でした。
【まとめ】
(S)今後の仕事に対する意気込みや目標を教えてください。
(H)これからもっといろいろな作業を経験して、必要な図面は何か、必要な情報は何かなど、先読みをして作業に取りかかれるようになりたいと考えています。
(S)海外から日本に来て働くことを考えている方へのアドバイスをお願いします。
(H)自分が外国人だから不安だなんて思わず、積極的にコミュニケーションをとることを意識していくことで、皆優しく答えてくださり、楽しく働くことができると思います。
~インタビューを終えて~
海外出身者らしい目線での、職場でのコミュニケーションの取り方など興味深い話を聞くことができました。これからの目標なども明確に立てていて、その前向きな人柄に、今後の活躍がとても楽しみになりました。
改めてHさん、貴重なお時間ありがとうございました。