皆さん「三角スケール」というものはご存知でしょうか?
名前の通り三角形の定規のようなもので、1/100~1/600まで測れるようになっています。
定規のような見た目ですが、実は線を引くためのものではなく計測のために使用します。
建築では スケール=尺度 がとても大切な役割を果たします。
よくジオラマやプラモデルなんかでも使用されているので、目にすることは多いのではないでしょうか。
例えばS=1/100なら100倍したら実際の建物と同じ大きさになりますね。
施工図では基本A3用紙で作業するため1/100が使用されることが多くなります。
これだけだったら普通の定規だけで十分ではないですか?
しかし残念ながら、1/100の図面だけでは建物は建てられません。
便所は器具が多いから細かい図面が必要→S=1/60
ここの断面詳細図は→S=1/10
タイルとタイルの間(5mm)にビスを打って→S=1/5
現場で分かりやすく正確に作業してもらうためには、このように大小様々なスケールが登場します。
そのため施工図には三角スケールは無くてはならないアイテムなのです。
「この図面スケールいくつ?いくつ?」
と聞きながら三角スケールをコロコロ回すのはおそらく皆経験していることでしょう。
そんなこんなで今回は数字のお話でした。
↓大きさも種類があります。この平たいのも三角ではないですが同じ用途です。
↓珍しいものを見つけました。一昔前の図面はA1サイズに手書きで作図することが主流でした。 しかしA1は大きすぎるため打ち合わせにはA2サイズにコピーして使うことが多く この三角スケールが生まれたと聞きました。 「スケールx0.71」今ではほとんど使われない幻のスケールですね。