しくじり、って何ですか。
動詞「しくじる」の連用形の名詞化。
物事をやりそこなうこと。しそこない。やりそこない。失敗。
ということらしいのですけれどピンとこないのはその例文。
「とんだしくじりをしてしまった」なんていまどき誰も言わないし、巷で聞くのは「やばい」「やってもうた」もしくはせいぜい「げっ!」てなもので、とにかく誰も、しくじりたいわけなど無いのです。
しくじりたいわけ無いけれど、必ずひとは、しくじってもしまう生き物なので、そこからなにか学びましょう。
そこからなにか、教えてもらえませんか、しくじり先生!
なにはともあれそういうわけで、緊急事態宣言も明けた10月某日、スエヒロ版・しくじり先生が開催されたのです。
長らく続いた自粛期間、接触回避を優先した日々を越えて、ついに記念すべき第1回が行なわれたのでした。
会場は重要文化財、自由学園明日館、講師はなんとM部長!
みなさんご存知のあの番組をオマージュしつつ、最後にはスエヒロらしい熱いメッセージをいただいて、とても有意義な時間を共有できたのではないかしら。
みなさんの中にはなにが残ったでしょうか。
当時の映像? 青焼きの話? 無数の住戸タイプ? それともやっぱり部長のしくじり?
思い返してみると、業務上先輩の話を聞く、という事はあっても、その先輩の経歴から始まり、たとえば何歳のときに何を担当していたかとか、どんなふうなことを感じながら仕事をされていたかとか、あるいは当時はどんな時代だったのか、成功談としくじりと、そしてそこにはひととのどんな関わり合いがあったのか、それをこんなにじっくりとお話いただける機会って、実はとっても貴重なことなのですよね。
ある生徒にとっては人生訓話! ある生徒にとってはまるで歴史長編! またある生徒にとっては笑い話のようなものかも知れないけれど、たとえ受け取り方は様々であっても、これはもう間違いなく、つまり伝承なのです。
企画・運営に当たっていただいたみなさん、そしてM部長、ありがとうございました。
そして第2回をぜひ祈念して最後に一句!
焼かれては良かれ良かれと現われて線も仮線も判もテープも